2022年12月25日 降誕節第一主日礼拝
聖 書 ルカによる福音書2章8~20節
説 教 クリスマスの平和
本日の聖書は、羊飼いに天使が現れて、救い主の誕生をお知らせするところです。救い主のお生まれは、喜びです。天使は言います。
教会員とそのご家族で、赤子が生まれます。幸いなことで、毎年赤子が生まれています。赤子の誕生はよろこびです。今年も教会員の家庭で赤ちゃんが生まれました。大喜びです。赤子の誕生で家族が増えることはうれしいことです。喜びですね。それは、いのちだからです。新しいいのちが世に現れること。これほどの喜びはありません。お父さん、お母さん、お家の人は、うちで赤ちゃんが生まれましたと、知っている人に知らせるのです。そして、ともに喜びます。
神様も同じです。独り子、イエス様の誕生をすべての人に知らせようとされたのです。神様の方法は、独特でした。というか、神様らしいですね。まず、預言者の口を通して。イザヤ、何百年前の預言者です。人間の口を通して。救い主の誕生を預言されるのです。
次に、マリアには天使が現れ、そのお腹の中に聖霊によって赤子が身ごもっていることを告げられます。受胎告知です。これはルカの1章にあります。同時にヨセフには夢で天使が現れ、いいなづけのマリアに赤子が宿ることを告げ知らせるのです。
三つめは、星ですね。宇宙です。天体とも言います。夜明けの星。星を観察している学者がいます。星の輝きを見て、「あっ、何か変わったことがある。神様がそれを示してくださっているのだ」 そう、確信して、それがどういうことか、確かめようと、はるばる長い旅をしたのです。先週の礼拝説教はマタイによる福音書2章でした。東方からの占星術の学者たちが、星を頼りにはるばる旅をしてきたのです。
四つめは、羊飼いに天使の大軍が現れたことです。
ルカ2章10節の言葉を読みましょう。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである」
すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
これらの方法を通して、神様は救い主のお生まれをすべての人にお知らせになったのです。
救い主の誕生。神様のお約束。それを実現しましたよ、という神様の宣言です。
神が新しいことを行うとの明確な意思表示なのです。
イザヤ書43章19節
見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き、砂漠に大河を流れさせる。
イザヤ48章 6節
これから起こる新しいことを知らせよう、隠されていたこと、お前の知らぬことを。
コリントの信徒への手紙二 5章 17節
だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
クリスマスは喜びです。ここから、新しい時代になったのです。イエス様を通して、神様は新しいことをされたのです。それは何だと思いますか。本当の平和。本当の愛。そして、喜び。赤子のイエス様に本当の平和と愛とよろこびをすべての人に与えられたのです。
ルカ2章14節をもう一度お読みしましょう。
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
イエス様は地に平和をもたらせるために来られたのです。
今、ロシアはウクライナに侵攻し、戦争をしかけています。いつの時代も戦争が絶えることはありません。しかし、諦めてはならない。わたしたちキリスト者は平和のために祈り、平和を造り出すように努めていく使命を与えられているのです。地の塩、世の光としての使命です。
マタイ5章9節
平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。
平和のために祈る人は、こころも平和であり、神の愛と聖霊に満ちている人たちです。争うことを厭うひとたちです。
イエス様が謙遜で柔和なかたであったように、わたしたちも謙遜と柔和、平和をもって
新しい年に、キリスト者としての証し人になりましょう。
祈ります。
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